Primary election (予備選挙)は議員の妥協を阻害する?
Primary election (予備選挙)とは、本選挙の前に行われる選挙です。予備選挙には、一つの方式に限らないのですが、一般的な方式としては、その政党に登録した選挙権を有する者が、その政党の代表としてその地区から本選挙に出る候補者を選出するというものです。
実は、この予備選挙が本選挙よりも重要な地区も結構多いです。例えば、この地区からは、必ずと言ってよいほど共和党の候補者が選挙で選ばれるという地区があった場合、予備選挙で、共和党の候補者として本選挙に出ることが決定すれば、本選挙の結果を待たなくても選挙に勝ったも同然ということになります。予備選挙がいかに重要かがお分かりになるでしょう。
予備選挙の方法は州によって異なりますが、予備選挙で投票できるのは、一般的にその政党に登録している人ということになります。そこで、登録している人は、共和党と民主党の中間的な政策を支持しているという人はあまりいないことになります。つまり、中間選挙に行って投票する人はどっぷりと共和党または民主党の政策を支持している人である可能性が高いです。
予備選挙の候補者は、例えば、共和党の予備選挙の選挙運動で、〇〇候補者は、議会での審議の際に、〇〇法案について、民主党に妥協して、共和党の政策を支持しなかったと、高らかに批判するわけです。そうすると、コアの共和党支持者による投票が行われる予備選挙で落選する可能性が高くなります。ここでの落選は本選挙にできることがほぼ不可能になるという結果をもたらします。つまり、議会での法案制定過程で、国民のことを考えて他党の法案に妥協をすることは、罰を受けてしまうことになりかねないのです。つまり、他の政党と妥協しないことが将来の政治家としての人生に有利に働きます。
このようにして、他の政党と妥協できるような中間的な議員が静かに退場していく傾向にあるようです。