たまに行使される副大統領の重要な役割
副大統領は、その後に大統領にでもならない限り、影の存在であることが一般的です。ただ、副大統領にも、たまに行使される重要な役割があります。
上院には、下院のように上院議長を選挙で選出するわけではありません。副大統領が上院議長(President
of the Senate)を務めます。ただ、多数党の中から上院議長代行(President
pro tempore)を選び、副大統領欠席の際には議長の役割を果たします。
普段は、どちらかというと儀礼的な役割しか果たさない副大統領にも、たまにしか行使されない重要な役割があります。それが、100名いる上院議員の票が50対50に分かれた時に、大切な最後の一票を投じるということです。
例えば、Inflation
reduction act of 2022 (IRA) は、民主党の上院議員が全員賛成票を投じ、共和党の上院議員が全員反対票を投じた結果、50対50となりました。そこで最後の一票を投じて法案を可決させたのが副大統領です。
最近では、ピート・ヘグセス(Pete
Hegseth)を国防長官(Secretary
of Defense)として承認に関する投票で、共和党議員3名が反対票を投じたことから、50対50となり、副大統領であるJ・D・ヴァンスが最後の重要な一票を投じたことで、承認されています。
通常、副大統領は投票するわけではありません。50対50になった時のみ投票するに過ぎないのですが、その投票は、結果を左右する重要な一票になります。