名前を変えて戻ってきたスケジュールF ― Schedule Policy/Career
トランプ大統領が2020年10月21日に出した大統領令13957がバイデン大統領によって取消されましたが、取消された大統領令を復活させる大統領令がトランプ大統領によって再度出されました。
この大統領令は、基本的には、2020年に出された大統領令と同じですが、若干修正しています。名前も「スケジュールF」ではなく、「スケジュール:ポリシー/キャリア」と変更しています。
大統領令13957は、Civil Service
Reform Act of 1978によって身分が保証されている連邦政府の職員の一部に対して、新たなカテゴリーであるスケジュール:ポリシー/キャリアを設立し、そのカテゴリーに当てはまる連邦政府職員は身分保障の例外とする命令です。通常の連邦政府の職員は、解雇されるのにデュープロセスが求められ、団体交渉権によって守られていますが、スケジュール:ポリシー/キャリアに分類されると、このような権利が認められなくなります。
実際にどのポジションがスケジュール:ポリシー/キャリアになるかは、命令に記載されている基準をもとに確定され、Federal
Registerで発表される予定です。
大統領令の強調したかった部分は、下記の部分だと思われます。原文をそのまま記載し、下線を引いておきます。
Employees in or applicants for Schedule Policy/Career
positions are not required to personally or politically support the current
President or the policies of the current administration. They are required
to faithfully implement administration policies to the best of their ability,
consistent with their constitutional oath and the vesting of executive
authority solely in the President.
Failure to do so is grounds for dismissal.
直訳すると、「スケジュールポリシー/キャリア職の従業員または応募者は、現大統領や現政権の政策を個人的または政治的に支持することを求められることはありません。彼らは、憲法上の誓約と大統領にのみ授権された行政権に従い、最善を尽くして政権の政策を忠実に実行することが求められます。これを怠ることは解雇の理由となります。」です。
バイデン大統領は、トランプ大統領が出した大統領令13957を取り消しただけでなく、大統領令によって今後このようなことが出来ないように法律を改正する試みを行いましたが、結局法律は成立しませんでした。
これに関しては、今後訴訟が提起されることも予想されています。