Unitary Executive Theoryが最高裁で判断されるか?
ロイターが「'Unitary executive' theory may reach Supreme Court as Trump wields sweeping power」(トランプ大統領が圧倒的な権力を行使するなか、「Unitary executive theory」が最高裁判所で判断されることがあるのか)という記事を載せていたので('Unitary executive' theory may reach Supreme Court as Trump wields sweeping power | Reuters)、Unitary executive theory(直訳すると「統一行政府理論」)という理論の意味を調べてみました。
「Unitary
executive theory」というのは、コーネル大学ロースクールのウエブサイトにも掲載されており(Unitary
Executive Theory (UET) | Wex Legal Dictionary / Encyclopedia | LII / Legal
Information Institute)、最近急に唱えられた理論ではなく、かなり以前から唱えられている理論のようです。
コーネル大学のウエブサイトの説明を日本語に直訳すると以下の通りになります。
統一行政府理論(UET)は、アメリカ合衆国憲法に基づく法理論であり、大統領が行政府に対して唯一の権限を持つという理論です。UETの支持者は、この理論が1787年の憲法制定会議におけるバージニア計画に起源を持つと考えられています。
UETの最も論争を呼ぶ側面は、大統領の解任権限です。UETによれば、大統領は行政部門に任命された下級官僚を解任する権限を持つとされています。何人かの大統領は、前任の大統領が任命した行政官を解任することでこの権限を行使してきました。2021年、最高裁判所は、コリンズ対イエレン事件において、大統領が議会によって任命された上級行政機関の職員を任意で解任できると判決を下し、したがって解任には理由が必要ないとしました。
U.S.
Senate: The Virginia Plan
実際のコリンズ対イエレン最高裁判決は、ウエブサイトから閲覧することが可能です。
19-422
Collins v. Yellen (06/23/2021)
第二次トランプ政権は、この権利を使って、中立な立場とされている高官や、下位の行政職員を解雇したり、USAIDやDepartment
of educationを解体しようとしていますが、それが可能なのかが裁判で問題となり、「Unitary
executive theory」が最高裁で判断される可能性もあるでしょう。