通常予算が通らなかった時に政府閉鎖を防ぐ救世主?―「CR」

 予算の拠出をするためには、連邦政府が行動する権限を定義する法であるAuthorization(授権法)のみならず、Appropriation(歳出法)が両院で可決されることが必要です。

アメリカ連邦政府の会計年度は101日に始まり、翌年の930日に終了します。そこで、このAppropriation(歳出法)は、101日までに両院で可決され、大統領の署名が必要となります。この通常の会計年度の予算の拠出を認める通常のAppropriation(歳出法)を「regular appropriation bill(通常歳出法)」と言いますが、共和党と民主党の議員数が拮抗している場合や、上院と下院の多数派の政党が異なる場合などは、会計年度に間に合うように、すべての予算の分野については通常歳出法が可決されないことも珍しくありません。このような場合に、連邦政府閉鎖とならないように臨時に歳出を認める法が「continuing appropriation bill(継続歳出法)」です。これは一般に「continuing resolutions」と呼ばれ、省略して「CR」と言われています。CRは、通常の歳出法とは違って一時的に歳出を認めるものなので、期間が短いのが一般的で、前年度の歳出法を基礎に決められることが多いです。

Appropriation(歳出法)には、この他に、「supplemental appropriations bill(追加歳出法)」というものもあります。これは、自然災害等の緊急で予想外の必要に応じて出されます。

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