関税の根拠となる法律は?

 アメリカ合衆国憲法のArticle 1 Section 1には「All legislative Powers herein granted shall be vested in a Congress of the United States」(すべての立法権はアメリカ合衆国議会に付与される)と記載されていて、議会に与えられる権限としてArticle 1 Section 8 Clause 3 には、「To regulate commerce with foreign nations」(外国との商取引を規制すること)、Article 1 Section 8 Clause 1には「Power To lay and collect Taxes」(税金を課し、招集する権限)と記載されています。

関税は、外国との商取引に関して税金を課すことと考えられるので、憲法上、議会に関税を課す権限が与えられています。ただ、適切な内容とタイミングで関税を課すには様々な考慮事項があるため、議会が法律の制定し、その範囲内で大統領に関税を課す権限を与えることが出来ます。つまり、憲法上、大統領が自由に関税を課すことを認めているわけではなく、法律制定によって、その範囲で関税を課す権限が与えられているのです。

大統領に関税を課す権限を与える法律をリストすると、1962年通商拡大法 (Trade Expansion Act of 1962) 232条、1974年通商法 (Trade Act of 1974) 201条、301条、122条、1930年関税法 (Trade Act of 1930) 338条、1977年国際緊急経済権限法 (International Emergency Economic Powers Act of 1977) です。

この後の投稿で、これらを説明していきたいと思います。

Most popular posts

アメリカで法律はどうやって成立するのか?

本来の目的と違ってしまったかも?Reconciliation billとは何?

二つの予算局の違いは?― 行政管理予算局(OMB)と議会予算局(CBO)