連邦準備制度―Federl Reserve System
最近、連邦準備制度理事会議長であるジェローム・パウエル氏をトランプ大統領が解任するかもしれないというニュースによって株価が急落し、大統領が解任する予定はないと発言したことで株価が回復したということがありました。今日は、この連邦準備制度について少し説明したいと思います。
連邦準備制度は、1913年の連邦準備法(Federal
Reserve Act of 1913)によって、アメリカの中央銀行として設立されました。連邦準備制度は、ワシントンD.C.にある理事会(Board
of Governors)の監督のもと、12の地域連邦準備銀行で構成されています。理事会は、大統領によって指名され、上院によって承認された7人の理事で構成されます。大統領は理事の中から議長と二人の副議長を選出し、上院の承認を得ます。地域連邦準備銀行の総裁は、それぞれの銀行の理事会によって選ばれ、連邦準備制度理事会の承認を得て任命されます。現在の連邦準備制度理事会議長はジェローム・パウエル氏(Jerome
Powell)です。理事の任期は再任不可の14年間であり、議長および副議長の任期は再任可能な4年間です。ジェローム・パウエル氏の議長としての任期は、2026年の5月15日までですが、14年である理事の任期は2028年1月31日までなので、議長の任期終了後も理事の任期が続きます。理事は「正当な理由」(for
cause)がある場合に限って解任可能で、他の政治任命職に適用される「随意解任」(at
will)基準よりも厳しい基準です。
一般に、連邦準備制度の政策は理事会によって策定され、地域連邦準備銀行によって実行されます。ただし、金融政策に関する決定は、連邦公開市場委員会(Federal
Open Market Committee、FOMC)によって行われます。FOMCは、7人の理事、ニューヨーク連邦準備銀行の総裁、およびその他の地域連邦準備銀行の総裁のうち4人で構成されます。この4つの議席は、他の11の地域銀行の間で交代制となっています。FOMCは、少なくとも6週間ごとに会合を開き、金融政策の方針を見直します。