米国政治は日本ビジネス界に影響大 ~アメリカでビジネスをしていない企業にも影響~
とある日系の団体のワシントンDCオフィスの所長さんが、「ビジネスをするにあたって政治を注視しなければならないのは政治が不安定な新興国だけかと思っていましたが、その考えは間違っていました。実はアメリカの政治こそ注意しなければならないというのをDCに来て初めて理解しました。」とおっしゃっていましたが、まさしくその通りだと思います。
アメリカの政治はビジネスに直接影響することが多いです。大統領選挙の年に日本スティールがUSスティールを買収するという発表がなされ、両党の大統領候補が、買収に反対すると宣言したのは、記憶に新しいところでしょう。
アメリカ政治が影響するのはアメリカでビジネスをする場合だけ、うちは、アメリカでビジネスをしていないので関係ないと思っていらっしゃる方もいるかもしれません。しかし、それだけではないのです。例えば、アメリカの中国に対する政策が、中国とビジネスをする日本企業に影響を及ぼしたり、アメリカのロシアやイランに対する制裁が、ロシアやイランとの関係を持つ日本企業に影響を及ぼしたりします。アメリカは世界第一の経済大国ですから、アメリカの政策が世界の色々な国に影響を及ぼすのです。人口減少から市場が縮小している日本は、巨大な市場である中国を無視できませんし、天然資源がほとんどないので、資源国であるロシアや中東を無視できません。アメリカのこれらの国々に対する政策が、これらの国々とビジネスを行っている日本企業に直接影響を及ぼしうるのです。ある程度の規模のビジネスであれば、ビジネス判断をするにあたってアメリカの政治は無視できないものだと思います。