休会中の任命? (Recess Appointment Clause)

 トランプ次期大統領がMatt Gaetz (マット・ゲイツ) のような常識を持った人であれば眉をひそめるような人物を司法長官に助言すると発表した以降、ニュースなどで説明されるようになったのは、Recess appointment、直訳すると「休会中の任命」です。大統領は行政権を行使するために、一定以上のポジションの連邦行政官任命の助言をすることが出来ますが、上院の承認が必要となります。上院議員の構成によっては、大統領が助言する人物の上院の承認を得るのは難しいだろうと予想される場面もあるかと思います。

そこで、議会が休会中に急遽連邦行政官を任命する必要が出た時に備えて憲法で認められている「休会中の任命」という方法を使って議会が休会中に任命してしまおうとする大統領がでてくるわけです。この方法は、以前から共和党と民主党の大統領が使用しており、2014年にこれに関して最高裁判決がでています。これは、オバマ大統領が国家労働関係委員会(NLRB)の委員を議会の休会中に任命したことの適法性が争点となったケースですが、3日間という短い休会中に行った任命は「休会中の任命」とは認められませんでした。

 

マット・ゲイツが辞退したため、「休会中の任命」を使うのではないかという憶測の報道は一旦下火になっていますが、今後どうなるのでしょうか。

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